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ロシア侵攻にみるフェイクニュースの常識化

 ロシア侵攻にみるフェイクニュースの常識化

 ロシアが領土拡大を目指して侵略を開始した。

 ロシアでは、旧ソ連の領土にこだわりがある。それは、経済的、軍事的に世界の覇権を握るに至っておらず、ポスト世界2位の国力は大きく低下した背景にある。つまり、第一は経済衰退が止まらず、資源や経済環境が豊とは言えないことだ。

 しかし、決定的なのは、プーチンの隠し財産と、名誉、そして政治的恒久権力が危うくなっていることにある。このままでは、処刑される結果まであり得るので、その恐怖ははかり知れない。

 もはや真にプーチンを支持しているロシア国民は少ない。そのため、権力者のプロパガンダは、タス通信や新華社を筆頭に、プロパガンダニュースしかそもそも流していない。日本のNHKやTBS、朝日新聞が民主主義国家であっても、創作ニュース・偏向ニュースを垂れ流しているのと同じように、いやそれ以上に不自由な虚偽のニュースを配信し続けている。

 社会主義(共産主義)、全体主義国家においては、権力者の恐怖がしばしばしばしば政治反映される。これも決して対岸の火事とは言えない。

 ウクライナのみならず、人権が束縛され、権力者の思惑・自己保身から、多くの惨事、人命が失われるに至ることは予測するまでもない。

 権力があるところ、弱者は存在し続ける。せめて、現代・未来志向の中で少しでも人権が保障される社会になって欲しい。そのためには、わたしたちひとりひとりが人権に対して強い公平感・保護意識を強めてゆくしかない。